水質浄化・緑化促進・土壌改良・臭気浄化

ビオトープサンド(粗粒、微粒、微粒固化品など)は水質浄化、臭気浄化、バクテリア育成助材など、多機能な力を持つ砂状の新技術浄化材です。ビオトープサンドの外観は黒色、主成分はシリカと炭素で、バクテリアの生息環境を向上させるマイナスのゼータ電位を様々な水素イオン濃度で有する特性と官能基(フェノール基、カルボシキル基など)による吸着力を発揮し、構造的に安定で自然界との相性もいいので広い範囲で活用できます。また、コージェライトなどと同様に高い遠赤外線放射率を有する、高遠赤外線放射体です。
(名古屋大学 武田研究室 提供資料)
【上段】ビオトープサンド微粒分の走査型電子顕微鏡(SEM)

【下段】ビオトープサンド粗粒分の走査型電子顕微鏡(SEM)
【ビオトープサンドの組成】
ビオトープサンドの粗粒分(砂分)はシリカ(SiO2)分が主成分で、微粒分では主成分シリカ(SiO2)で第2成分は炭素(C)です。概ね日本の上部地殻の平均組成と同等です。
表−1 ビオトープサンドの組成(質量%)
種 類 SiO2 Al2O3 Fe2O3 CaO MgO C K2O ZrO2 MnO ZnO
砂分 79.6 7.7 3.4 2.2 0.6 2.9 1.1 0.6 0.4 0.2
微粒分 48.6 9.9 11.2 1.9 1.2 15.0 1.1 2.5 0.4 2.2

緑 化 促 進・土 壌 改 良

植栽土、植生基盤材、目砂、目土などの客土・活力材として活用できます。バクテリアによる土壌の活性化を促進させ、バクテリアによって分解された窒素やリン酸等は植物の肥料成分となりますので、同時に植物の成長を促進します。その他にも、土壌バクテリアは土の団粒化等、植物の成長に寄与する様々な働きがあり、ビオトープサンドによってバクテリアの生息環境を向上させる事により、植物の育成に適した活力ある土壌作りが可能です。

お花畑植栽土への混合利用
【花への使用】
バクテリアの生息環境を向上するため、バクテリアによりリン酸が植物に吸収しやすい成分に分解されるのを促進し、より色鮮やかな花を育成することに寄与します。
芝での実験(左:ビオトープサンド使用、右:通常使用の材料)
【芝への使用】
一般的に芝の土中環境は人工的な環境の為、土壌バクテリアの数が普通の草地よりかなり少ない状態である場合が多く、そのため芝に充分な栄養が行き渡らず、また病虫害のリスクも高くなります。ビオトープサンドはバクテリアの生息環境の向上に寄与するため、これらのリスクを軽減します。また、土壌バクテリアの活性化により土は団粒化し適度な保水性を保ちながら排水性が高まるため、より鮮やかな緑の芝を育成するのに寄与します。